■グループインタビューとは
グループインタビューとは中国現地の参加者を1回で5~6名募り、司会者の質問に自由に答えて頂いたり、他人の意見との討論を通して、隠されていたニーズや理由を探し出します。 アンケート調査が、調査対象者に質問して得た回答データを大量に収集、統計する定量的なものであるのに対し、グループインタビューは数値では捉えにくい、心理や価値観について捉えることができる定性的なものです。 モデレータと呼ばれる司会進行役がグループの議論を活性化させて、調査対象者の本音やなかなか言葉にしにくい気持ちなどを引き出していきます。 御社の知りたい事柄や検証したい質問、試したい商品、食品などをご用意下さい。 弊社では商品開発戦略、販売戦略、プロモーション戦略などの意思決定の拠り所をご提供するとともに、調査結果による戦略構築のお手伝いも可能です。
現場の生の声を聞くことで、 本音の意見がしっかり分かる。 目からうろこのニーズや不満も発見。
■グループインタビュー調査の強み
- あらかじめ準備された回答の中から選んでもらうような調査とは異なり、想定外の回答の理由を聞くなど、掘り下げた回答を得ることができ、想定外の回答、仮説の探索や検証、意識の把握、理由や背景の把握、因果関係の把握などが可能。ネット調査やアンケート調査では測りづらい、本音や思いもよらないニーズを把握できます。
- 商品の実物を見せたり試用してもらって直に意見を聞くことができ、場合によっては参加者に現場に立ち会っていただくことも可能
- 参加者同士がお互いの意見を刺激しあって、活発な意見、本音が聞きだしやすい
- 超富裕層や高齢者、患者やある特定の商品使用者等、通常の調査では集まらなそうな人の意見が聞ける
■グループインタビュー調査に向かない事
- 参加者集めなど実施にやや手間がかかる(早く大量のデータを集めるには不向き)
- モデレータ(司会者)の技量や、会話の流れにより参加者の意見が左右される場合がある
■こんな調査に最適
- 中国の新人類90后(90年代生まれ)の日本アニメに対する感覚を知りたい
- 富裕者層が車を購買する動機と選択ルートを知りたい
- 日本への観光旅行で良かった点、悪かった点を知りたい
- 日本にはあって、中国には無い製品が受け入れられるか知りたい
■グループインタビュー調査依頼をする際に検討すべきこと
グループインタビュー開催の大まかな流れと調査の仕方は下記の通りです。 この内どの部分をアライジェンスに委託するかをお客様にご検討頂きます。
- 調査ニーズのヒアリングと質問の大綱の検討
- インタビュースクリプト作成
- インタビュースクリプトに対する翻訳、添削、ニュアンス精査、ダブルミーニングのチェック(別の意味に解釈されないかのチェック)
- 対象者抽出と召集
- 会議室、備品、スタッフの手配
- グループインタビュー実施
- グループインタビュー録音音声データに対する逐語のテープ起こし、翻訳、会議での同時通訳
- 報告書作成
- 分析、調査結果による戦略構築
グループインタビューの開催においてアライジェンスでは上記の通りのお手伝いする事が出来ます。 全てお任せ頂くことも可能ですし、一部だけお引き受けすることも可能です。
■費用に関して
費用は下記のような条件によって上下します
- 開催都市
- 開催回数
- 集める人数
- 参加者属性の集めやすさ(出現率と呼びます:例えば「日本に行ったことがある会社経営者」などの属性は集めにくく、費用が高めとなります)
- 一連のプロセスのどこを弊社に委託するか
- 納品物の形態と翻訳有無(録音のみ、議事録、分析レポートなど)
- その他オプション(録音/録画の要否、会場設営の要否、翻訳など)
費用の目安としては、おおよそ以下の通りです。
広州にて6人×3グループの実施 15000~25000万元/1グループあたり
(含まれるもの) パーミッションスクリーニング10問以内 会場手配 参加者召集と電話スクリーニング 参加者謝礼 モデレータ手配 発言記録作成 レポート作成 (テープ起こし、日本語翻訳は別途実費費用) インタビュースクリプトは御社により作成
※上記は参考例です。調査内容・条件に応じて個別にお見積もりします。詳しくは、お問い合わせください。
■弊社の強み
1.経験豊富な日中バイリンガルスタッフ 2.中国を熟知しているから可能な、高品質なインタビュースクリプト設定や、コンサルティング 3.広大な中国全土での対象者探し 4.様々な属性の対象者探し 5.中国の現状に合わせた、うわべだけでないスクリーニング 6.開始前に良くない対象者の排除を行うなど、きめ細かな品筆管理 7.経験豊富なモデレータ 8.専門分析員も動員した、分析、調査結果による戦略構築などコンサルティング
1.経験豊富な日中バイリンガルスタッフ
アライジェンスには経験豊富な日中バイリンガルスタッフが多数在籍しています。お客様とのコンサルティングをはじめ、スクリプト設定、ニュアンス精査、ダブルミーニングのチェック、調査結果分析や、調査結果に基づく戦略構築などにおいて文化や言葉の壁を越えたシームレスな調査が可能です。
2.中国を熟知しているから可能な、高品質なインタビュースクリプト設定や、コンサルティング
定性調査では経験と言葉が命です。文化的背景の違う海外調査では、現地実査スタッフとのミスコミュニケーション、インタビュースクリプト上における日本語・外国語間のニュアンス相違、司会者(モデレータ)による言葉の誤運用、分析上のダブルミーニング読み取り間違いなどが発生し、プロジェクトが失敗に終わることも決して少なくありません。アライジェンスは中国に10年以上滞在する日本人、日本に10年以上滞在暦のある中国人など経験豊富な日中バイリンガルスタッフを揃え、中国および日本を熟知しているからこそ、高品質なインタビュースクリプト設定とニュアンス精査や、きめ細かい討論の司会、各ステップでのきめ細かいコンサルティングが可能です。
3.広大な中国全土での対象者探し
弊社が対象者を探すことが出来る地域は下記の通り(提携会社ネットワークを含む)
A 鞍山 安顺
B 北京 保定 宝鸡 保山 包头 北海
C 重庆 成都 长沙 长春 常德 常州 潮州 郴州 池州
D 大连 东莞 大理 丹东 大庆 大同 大兴安岭 东营
E 鄂州
F 福州 防城港 佛山 抚顺 抚州 阜阳
G 广州 桂林 贵阳 甘南 赣州 广安 广元
H 杭州 哈尔滨 合肥 海口 呼和浩特 衡阳 河源 贺州 淮安 淮北 怀化 淮南 黄冈 黄山 黄石 惠州
J 济南 江门 嘉峪关 揭阳 吉林 景德镇 锦州 九江 酒泉 鸡西
K 昆明 开封
L 兰州 拉萨 廊坊 乐山 连云港 聊城 辽阳 辽源 丽江 临沂 柳州 洛阳 泸州
M 马鞍山 茂名 眉山 梅州 绵阳 牡丹江
N 南京 南昌 南宁 宁波 南阳
P 平顶山 莆田
Q 青岛 清远 曲靖 钦州 齐齐哈尔 泉州 衢州
S 上海 深圳 苏州 沈阳 石家庄 三亚 商洛 商丘 汕头 汕尾 韶关 绍兴 邵阳 宿迁 宿州
T 天津 太原 泰州 台州 唐山
W 武汉 乌鲁木齐 无锡 威海 温州 芜湖 梧州
X 厦门 西安 西宁 徐州 襄樊 湘潭 咸阳 信阳 西双版纳
Y 银川 延安 盐城 阳江 扬州 烟台 宜宾 宜昌 宜春 营口 岳阳 榆林
Z 郑州 张家界 张家口 漳州 湛江 肇庆 中山 周口 珠海 株洲
4.様々な属性の対象者探し
(過去実績のある属性の一例) 富裕層、オタク、病人、障害者、老人、公務員、若い女性、学生、農家、子供のいるお母さん、共働き、離婚履歴あり、インターネットショッパー、会社経営者、工場ワーカー、日本へ旅行した事がある人、ある商品を使ったこと(買ったこと)がある人 アライジェンスのネットワークを利用し、以上のように通常の調査では見つけにくいような被調査対象を見つけ出すことが出来ます。
5.中国の現状に合わせた、うわべだけでないスクリーニング
アライジェンスでは年齢・性別・所得など表面的な属性で対象者のスクリーニングをするのみならず、調査目的に合った、実際的な対象者探しをする事が出来ます。
例えば、「様々なインターネット購買サイト使用者」に中国インターネットショッピングの現状をヒアリングする場合、
男 10歳 年収0万元 男 20歳 年収5万元 男 30歳 年収10万元 女 20歳 年収5万元 女 30歳 年収10万元
と言うような、年齢・性別・所得をもって表面的に対象者を多様化スクリーニングして集めるのではなくて、例えば
子供のベビー用品をよくインターネットショッピングする母親 インターネットショッピングで物を売り買いしている経営者 中国で買えない物を海外から購買するためにインターネットショッピングを使う人 90年代以降生まれの引き篭もりがちでインターネットショッピングで何でも済ます若者 街でのショッピングは高いので、インターネットショッピングでなんでも購買する人
と言うように、クライアントの「様々な」インターネット購買サイト使用者というのを、実際に中国の現状に合わせて、アライジェンスで解釈、提案し、対象者探しを行います。
結果、グループインタビュー当日は対象者は非常に活発に発言されることが期待できます。
尚、アライジェンスではグループインタビュー対象者に基本的に下記の条件を課しています。
- 話し好きな人
- 自分の意見を話せる、自分の考えをもってそうな人
- 方言があまり強くない人
6.開始前に条件外対象者の排除を行うなど、きめ細かな品質管理
中国においてグループインタビュー対象者を公募すると、場合によっては良くない対象者が応募してくる場合があります。弊社では独立したクオリティチェックチーム(QCチーム)があり、彼らによりフィールドワークチームが予約、キャッチした対象者に対し、下記のような確認を行います。
- 本人確認や真実性の確認
- グループインタビュー参加資格に合っているかのヒアリング調査
- とても口下手な人ではないか
- 方言が強すぎて話が聞き取りにくい人ではないか
- 人の言うことを聞かなくて、話しづらい人ではないか
- 参加条件を満たしていないのにアルバイト代欲しさに応募する人ではないか
- 偽名を使い何度も応募する人ではないか
7.経験豊富なモデレータ
アライジェンスには専門経験5~15年ほどのモデレータが多数在籍、登録しています。得意分野や地方都市特性、会議の雰囲気に交わせてモデレータを選ぶ事も可能です。
8.専門分析員も動員した、分析、調査結果による戦略構築などコンサルティング
ドライなデータが山のように出る事が多いマーケティングリサーチの世界ですが、アライジェンスのグループインタビューは、お客様に驚きと発見、そして深い納得と自信を頂けると自負しています。
【インタビュールーム】 アライジェンスでは自社インタビュールームをはじめ、提携先会議室などを多数・他地域に用意し、グループインタビューのニーズに応えます。
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