「模倣品防止技術一覧」
製品によってはコストのかかる模倣品防止技術を使用できない場合もあるが模倣品防止技術はホログラムや色の変わるインクなど高価な物だけではない。まったく費用をかけずに模倣品を見抜く方法すらある。
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世の中には多くの模倣品防止技術が存在する。透かしやホログラムなどがその代表的なものである。アライジェンスでは常々最新の模倣防止技術をウォッチし、その防止技術の製造メーカーやプロバイダと提携しブランドメーカーにその技術を提供、コンサルタントする事が出来る。
下記は主たる模倣品防止技術とそれぞれの技術がどのような製品上に使用されているかという対応表である。
御社で製品上に模倣防止技術の加工を検討されているなどあれば、ぜひ弊社へお問い合わせください。
製品 |
自動車部品全般 |
エンジンオイル |
トナーカートリッジ |
電池 |
フラッシュメモリ |
整髪剤 |
靴 |
水 |
映画 / 音楽CD |
酒 |
タバコ |
レーザーホログラム(シール・ラベル) |
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使用 |
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使用 |
使用 |
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レーザーホログラム(フィルム) |
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使用 |
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微細印刷(文字) |
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使用 |
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使用 |
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使用 |
微細印刷(デザイン模様) |
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使用 |
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使用 |
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使用 |
微細印刷(すかし模様) |
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微細印刷(真偽鑑別ツールなどを使った応用) |
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水をつけると変色する技術 |
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シリアル番号(電話) |
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使用 |
使用 |
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使用 |
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シリアル番号(インターネット) |
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使用 |
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繊維 |
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シリアル番号+繊維(電話orインターネット連動) |
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使用 |
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すかし |
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使用 |
エンボス加工 |
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バーコード |
☆1 |
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変色インク |
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使用 |
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紫外線 |
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使用 |
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刷り込みフィルム |
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使用 |
質感のある印刷 |
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破けやすい材質 |
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使用 |
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使用 |
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破けやすい切れ込み |
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使用 |
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使用 |
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一回剥がすと戻らないシール |
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使用 |
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人間心理・思い込みの裏手をついた変則的印刷や加工 |
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使用 |
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☆1:模倣防止を意図して組み込まれた訳ではないが実質使用できる
上記はアライジェンスの観察による判断のみでマークしています。
各々の製品の実質的な鑑別材料となるものは上記のみならず、実際製品の細部で鑑定が可能である場合が多くあります。例えば模倣品の製品箱詰めの向きが純正品と異なるなど。これらは純正品メーカーが意図して組み込んだ模倣品鑑別方法ではありませんが、実際には鑑別方法として使用することが出来きます。
上記マークがすべて「-」だからと言えども、模倣品鑑別が出来ないというわけではありませんのでご注意下さい。
また各模倣防止技術の使用目的と効果から言うと、どのような向き不向きがあるのかという一覧は下記の通りである。
【語彙の定義】
1.一般消費者のとっつきやすさ: 一般消費者が通常製品を購買する状態、状況で商品が純正品か模倣品かどうかを見抜く鑑別の為に使用できるか、使用しようという気が起こるかかどうか、使用するのにどれほど困難を伴うかの度合い。◎は非常にとっつきやすく鑑別しやすい、×は一般消費者は鑑別方法が分からないなどで使用できないという意味。 一般消費者はこれら商品の真贋をを見抜くポイントやテクニックを教わっていない。しかしこれらの技術を使用してあからさまな模倣品を見抜けるかどうかが本項の定義で、精巧な模倣品を見抜けるかどうかは定義として含まない。つまり例えば「すかし」などは一般消費者にはとっつきやすく、あからさまな模倣品を簡単に見分ける事が出来る。よって「すかし」本項の評価は「◎」、しかし精巧な模倣品は透かしのみでは見抜く事は難しい、これは本項の「◎」が「一般消費者でも必ず見分ける事が出来る」という意味ではない事にご注意下さい。 注意して頂きたいのは「一般消費者の鑑別のしやすさ」という項目は用意していないという事である。一般消費者が鑑別しやすいかどうかというのは気になる所ではあるが、一般に消費者の鑑別能力や鑑別しようとする意識は、個人により大きく異なるので、指標としてあまり参考にならないと考え省いた。
2.業界関連者の鑑別のしやすさ: 正確な鑑別方法を教わっている、もしくは鑑別方法を経験や何かしらの方法で知っているという業界関連者(御社人員や代理店の人員のみならず、模倣業者なども含む)がこの技術をもって鑑別が出来るかどうかの度合い。◎はこの技術1点のみにおいてほぼ鑑別が可能で、×はほぼ役立たないという意味。但し本項は鑑別を試みる人の経験にもより、また鑑別方法が有効かどうかは状況が異なれば一概に言えない、例えばホログラムは強力な鑑別手法で、その本項の評価は◎だが、しかし純正品シールが剥がされて模倣品に貼り付けられる場合もある。
3.模倣のされにくさ ◎が一番模倣されにくく、×は非常に簡単に模倣されるという意味である。
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
レーザーホログラム(シール・ラベル) |
×
比較的高価。レイヤー数が多ければ多いほど高価。 |
○
「一見よく似たもの」程度であればすぐに模倣され、一般消費者には見分けがつきにくいかもしれない |
△~◎
レイヤー数の多目の精巧なホログラムは完全な模倣品が出回る事は少ない。日頃から純正品のホログラムを見慣れている人にとっては見分けがつく、しかし純正品シールが剥がされて模倣品に貼り付けられる場合もある。 |
○
容易には模倣されないが、「一見よく似たもの」程度であればすぐに模倣される |
光の干渉縞を利用して3次元像を平面に記録する写真技術。
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
レーザーホログラム(フィルム) |
×
同上、レイヤー数が多くなければそれほど高価でもない |
△
一般に純正品のレイヤー数は多くないので模倣品もよく似たものが出来る |
△~◎
一般に純正品のレイヤー数は多くないので純正品をよく知っている人でも見分けにくい模倣品が出来てしまう場合がある |
○
同上 |
例えば新型ICチップ入りの日本パスポートの顔写真のページのようなページ全体に貼り付けた透明シールに織り込まれたホログラム。角度を変えると七色に見える |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
微細印刷(文字) |
◎(△)
印刷コストのみで言えば安い。(しかしこの印刷が出来る特殊な印刷機を導入するならコストはかかる) |
△
微細なのでそこを細かく見る人は少ない、または肉眼では見づらい |
◎
顕微鏡などを使うなどして細かく見ればほぼ違いが判断できる |
◎
微細な印刷が出来る印刷機が必要で簡単には模倣されない |
一見、肉眼では認識できないような微小な文字を印刷する技術。
例えばお札に隠された細かい文字など。
一般の印刷機械では印刷できず、印刷技術を持った工場に純正品製造過程を持ち込むか、印刷技術を純正品製造工場に持ち込まなければならない。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
微細印刷(デザイン模様) |
◎(△)
同上 |
×
デザインなので純正品と模倣品の差を見極めるのは困難 |
○
ある程度似た模倣は出来るので、鑑別に時間をかける必要があるかもしれないが、まったく同じものを模倣するのは相当困難 |
○
同上、しかしある程度似た模倣は出来る |
例えばお札の全体に使用されている細かい線成り立っている模様
一般の印刷機械では印刷できず、印刷技術を持った工場に純正品製造過程を持ち込むか、印刷技術を純正品製造工場に持ち込まなければならない。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
微細印刷(すかし模様) |
◎(△)
同上 |
◎
角度によってデザインや文字が浮かび上がり鑑別しやすい。ある程度似た模倣は出来るので、鑑別に時間をかける必要があるかもしれない |
○
角度によってデザインや文字が浮かび上がり鑑別しやすい。ある程度似た模倣は出来るので、鑑別に時間をかける必要があるかもしれない |
○
同上 |
例えば日本円紙幣の「NIPPON」のすかしや日本パスポートの1ページ目「JPN」と浮かび上がる文字
一般の印刷機械では印刷できず、印刷技術を持った工場に純正品製造過程を持ち込むか、印刷技術を純正品製造工場に持ち込まなければならない。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
微細印刷(真偽鑑別ツールなどを使った応用) |
○(△)
同上。ツールのコストはある程度かかるが大量生産であればそれほどコストは嵩まない。 |
◎
道具によってデザインや文字が浮かび上がり鑑別しやすい |
◎
道具によってデザインや文字が浮かび上がり鑑別しやすい、完全な模倣品も簡単には作れない |
◎
微細な印刷が出来る印刷機が必要で簡単には模倣されない |
特殊なフィルターなど真偽鑑別ツールを使うと印刷部分からデザインや文字が浮かび上がる。ツールは別途配布するという方法と、一パックに一個入れておくという方法がある。
一般の印刷機械では印刷できず、印刷技術を持った工場に純正品製造過程を持ち込むか、印刷技術を純正品製造工場に持ち込まなければならない。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
水をつけると変色する技術 |
◎
低価格なものが多い |
○
水を用意しなければならないが、鑑別は容易 |
△
模倣されやすいために判断がつかない場合がある |
×
模倣されやすい |
水をつけると文字が浮かんだり、変色する技術
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
シリアル番号(電話) |
◎
低価格、一般にシリアル番号はプロバイダから購買し、その模倣鑑別コールセンターのシステムを同時に契約する。 |
△
電話をかける必要があり手間であまり利用されない。完全に模倣品を見抜けるわけではない(検索履歴があるので模倣品の嫌疑があるというのみ)
|
○
この技術は一般消費者向けで、消費者の安心を催す効果狙いが強い為、業界関連者が簡単に鑑別する方法としては適していない。右記のような模倣品が出回ってしまった場合はどれが純正品かは判断がつかないが、多くの模倣品が同じ番号である事から模倣品は特定しやすい。 |
△
シリアル番号は唯一のものでその番号を模倣する事は出来ないが、模倣業者が純正品を一つ購買しそれを数百個コピーし模倣品に貼り付けるという手口が見かけられる。その場合シリアル番号の検索率は1000分の1とも言われているので模倣品でも「検索履歴なし」と答えが返る事もままある。 |
一つのラベルに一つのシリアル番号と擦り剥がせる銀スクラッチの裏に暗証番号を振り、消費者はシリアル番号検索専用のホットラインへ電話する事によって、そのシリアル番号と暗証番号の組み合わせが「過去に調べられた経歴がある(=模倣品の嫌疑がある)」「過去に調べられた経歴はない(=おそらく純正品である)」「暗証番号が間違っている(=間違いなく模倣品である)」という回答を行うというもの。
実際一般の消費者はこれを使って真偽鑑別をする手間をかける事はあまり無く、その検索率は1000分の1とも言われている。あまり使われないということは模倣業者に対して脅し効果が少ないとも言える。
電話であるというシステムであり、外国からは調べられない。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
シリアル番号(インターネット) |
◎
同上 |
△
同上、検索するインターフェースは電話よりも利用しやすいが、利用する場所を電話よりも選ぶ。 |
○
同上 |
△
同上 |
同上の仕組みを電話ではなく、インターネット上で検索結果を返すというもの。
インターネットなので外国からは調べられるが、消費者のとっつきやすさはより低くなってしまう。あまり使われなく、あまり使われないということは脅し効果が少なくなってしまう。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
繊維 |
◎(△)
織り込む繊維による。既成パッケージを一新して織り込むとなるとコストが嵩む |
×
鑑別できない |
○
繊維の織り込み方や技術によるがまったく同様な模倣をするのが難しく見慣れれば見分けがつきやすい、しかし100%見分ける事は難しい |
○
一見似た程度であれば模倣は出来るようだがまったく同様のものは難しい。 |
製品の上に細かで特殊な繊維を織り込む事でその加工技術とまったく同様の模倣をすることの困難を模倣防止技術とする。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
シリアル番号+繊維(電話orインターネット連動) |
◎
ラベルとして添付をする場合安価。一般に繊維の状態を真偽鑑別するインターネットシステムを同時に契約する。 |
△
インターネットでシリアル番号を検索する仕組みと同様。検索する場所を電話よりも選ぶ。
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△
右記のような模倣品が出回ってしまった場合はどれが純正品かは判断がつかない。 |
△
繊維の並びは唯一のものでその模倣する事は出来ないが、模倣業者が純正品を一つ購買しそれを数百個コピーし模倣品に貼り付けるという手口が見かけられる。 |
同上の「シリアル番号」の仕組みと似ていてシリアル番号に対応するものが暗証番号ではなく、「繊維の並び」という仕組み。ランダムに並んだ繊維をすべてスキャナし、模倣品防止技術プロバイダのデータベースに事前に登録しておく。消費者はシリアル番号をインターネットで問い合わせると、そのスキャナされた純正品のあるべき模様が見れるという仕組み。電話でも模様の確認が可能な仕組みもある。
シリアル番号と同じであまり使われない、あまり使われないということは脅し効果が少ない |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
すかし |
○~◎
透かしを入れる部分によるが一般的な紙に透かしを入れるだけであれば安価。 |
◎
「一見よく似たもの」程度であればすぐに模倣され、一般消費者には見分けがつきにくいかもしれないが、とっつきやすい |
×~○
すかしの技術によるが、透かしだけで完全に見抜こうとするのは不安である |
△
ある程度なら模倣されやすい |
薄い紙を明かりに透かして文字や絵柄などを浮き彫りにする加工技術。
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
エンボス加工 |
○~◎
エンボスを入れる部分によるが一般的な紙にエンボスを入れるだけであれば安価。 |
○
見やすい場所では有るが、これが模倣品の鑑別ポイントだと認識する人が少ないかもしれない |
×~○
エンボスの技術によるが、エンボスだけで完全に見抜こうとするのは不安である |
△
模倣されやすい |
文字や絵柄などを浮き彫りにする押し型技術。
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
バーコード |
◎
バーコードの印刷費用とその管理費用、管理費用は模倣品対策以外の本来の使用方法に織り込むと考えるとバーコード印刷自体に費用はさほどかからない。 |
×
鑑別できない |
×~◎
バーコード読み取り機の表示が実際の番号と異なれば必ず模倣品。同じであれば不明。読み取れないものはバーコード上に汚れが無ければ模倣品、汚れていれば不明。
一般にOA消耗材や食品など商品点数が少ない業界であれば模倣業者も一点一点の商品のバーコードを精巧に作りこむのでこの間別方法は役立たない。逆に自動車部品など商品が何万点もある業界だと模倣業者はいちいち正確なバーコードを模倣しないのでこの間別方法で非常に効率よく見分ける事が出来る。 |
×~◎
一般にOA消耗材や食品など商品点数が少ない業界であれば模倣業者も一点一点の商品のバーコードを精巧に作りこむので簡単に模倣される。逆に自動車部品など商品が何万点もある業界だと模倣業者はいちいち正確なバーコードを模倣する手間隙をかける事は実際難しい。
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携帯電話などでもお馴染みのデータベース技術。 2次元コードによる判別もある。
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
変色インク |
×
特殊なインクを使用しており高価、インクメーカーも限られている |
◎
ある程度コツが分かれば見抜ける |
◎
完全な模倣品はなかなか出回らない。 |
◎
目下の技術ではなかなか模倣できないようだ。 |
印刷部分が見る角度によって紫色、青緑色等に色が変化して見える技術。お札の数字などに使われている。 |
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
紫外線 |
○
特殊なインキを使用するが、それほど高価でもない |
○
ブラックライトが必要だが鑑別は容易、かつ多くの人がこの鑑別方法は有用だと知っている。 |
△
鑑別は容易だが模倣も容易なため |
△
模倣は難しくない |
特殊発光インキで印刷した部分に紫外線(ブラックライト)を当てると発色する技術。
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
刷り込みフィルム |
×
刷り込み技術、加工設備が高価 |
○
精巧に模倣することが難しいために一般消費者にも見分けのつきやすい模倣品が多い |
◎
完璧な模倣品を作るのは困難 |
◎
完璧な模倣品を作るのは困難 |
例えばお札の中に1本刷り込まれた銀フィルムなど
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
質感のある印刷 |
△~◎
求める質感によるが一般的に安価。特殊な印刷機が必要な場合もある。 |
△
触りなれればかなり判断がつくが、初めてでは難しい |
△~◎
求める質感により、異なる |
△~◎
求める質感により、模倣しにくさが異なる。 |
お札の文字のような凹凸のある、インクの質感のある印刷
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
破けやすい材質 |
○
通常のシールと比べると高価だがそれほど値が張るものでもない |
◎
破けていれば一目瞭然 |
◎
破けていれば一目瞭然 |
△
特殊な材質を使用しているので同様材質の入手は手間取るが模倣自体は容易なはず |
未開封証明等に使われるもの、使用される場所は選ばれる。
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模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
破けやすい切れ込み |
○
どれほど複雑な切れ込みを入れるかにもよるが通常は安価 |
◎
破けていれば一目瞭然 |
◎
破けていれば一目瞭然 |
×
容易に真似される |
未開封証明等に使われるもの、使用される場所は選ばれる。
|
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
一回剥がすと戻らないシール |
◎
通常シール全体として購買しシール印刷も含めると安価 |
◎
破けていれば一目瞭然 |
◎
破けていれば一目瞭然 |
×
容易に真似される |
未開封証明等に使われるもの、使用される場所は選ばれる。
|
模倣防止技術 |
コスト |
一般消費者の
とっつきやすさ |
業界関連者の
鑑別のしやすさ |
模倣のされにくさ |
人間心理・思い込みの裏手をついた変則的印刷や加工 |
◎
通常の印刷以上にまったくコストはかからない |
×
普通はそれが模倣品鑑別ポイントだとは気づかない |
○
ポイントを数多く盛り込めば実際なかなかすべてを模倣する事は難しい為意外と役に立つ |
○
注意深く精巧に作れば技術的には簡単に模倣できるが、その様なポイントを数多く盛り込めば実際なかなかすべてを模倣する事は難しい |
例えば商品の底にあたかも偶然事故でついてしまったようなインクのシミ跡を故意的につける、切り込み口をワザと変則的なものにする、文字のフォントを一文字だけ変えるなど。 |
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