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2011年9月 ジェトロより弊社レポート◎製品別の模倣品傾向と対策(1) - 模倣品のビジネスモデルとは –が発行されました

2011年9月 ジェトロより弊社レポート◎製品別の模倣品傾向と対策(1) - 模倣品のビジネスモデルとは –が発行されました

2011年9月 ジェトロより弊社レポート◎製品別の模倣品傾向と対策(1) - 模倣品のビジネスモデルとは –が発行されました

ジェトロ(日本貿易振興機構)よりアライジェンスの執筆した特約レポートが発行されました。

◎製品別の模倣品傾向と対策(1) - 模倣品のビジネスモデルとは –
詳細記事は以下のリンクをクリックして、ご覧ください。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/guangzhouip/2011/couterfeit_business_model.doc

以下はその全文です。


製品別の模倣品傾向と対策① - 模倣品のビジネスモデルとは

模倣品が購買される理由とは何であろうか。実はそれは突き詰めると2つの理由しかない。一つは「何らかの方法で購買者に買わせたいと感じさせる方法」と、もう一つは「購買者を騙す方法」である。今回からのコラムは、これを模倣品のビジネスモデルと呼び、少し詳細に、製品や業界ごとに異なる模倣品のビジネスモデルが存在する事を述べ、そこから製品によって異なる模倣品製造や販売方法に傾向があることを示し、異なる傾向に対応した有効な模倣品対策があることを示したい。模倣品にもビジネスモデルがあり、「敵」を良く知る事が、対策を検討する上で、非常に重要である。

模倣品のビジネスモデルは、もう少し具体的に分類する事が出来る。比較的「何らかの方法で購買者に買わせたいと感じさせる方法」と呼べるものから順に、「購買者を騙す方法」へ並べると、次のようになる。

       低価格な製品や正規品より整った流通網で消費者のニーズを満たしてしまっている製品

       ブランドへの憧れを手軽に満足させてしまう製品

       ブランドの認知度を利用したコピー製品、または、いわゆる山寨製品やパロディー製品

       購買者を騙して購買させる製品

①の低価格や流通整備により消費者のニーズを満たしている製品とは、比較的強く「購買者に買わせたいと感じさせる方法」により模倣品が購買されていると言えるだろう。これは海賊版DVDCDやアニメ等のキャラクターグッズが例に挙げられる。購買者に買わせたいと感じさせるための手法で代表的なものはマーケティングの4PPrice価格、Products製品品質、Place流通、Promotion販促活動)と呼ばれ、つまりこれらの手法が一般的に販売を促進する主な要素であると言われるが、模倣品の場合「製品品質」を向上するという傾向は弱く、広告などの「販促活動」を積極的に行なう事も無いため、「低価格」「流通整備」が模倣品ビジネスにおける主な販売促進方法であると言える。

②のブランドへの憧れを手軽に満足させてしまう製品とは、例えば時計やバッグ、靴やアパレル製品など、いわゆる海外の「ニセモノ市場」によく見かけられる製品を指している。これらは購買者には純正品であると認識されて購買される事は少ないと言え、しかし手軽に安くブランド品を身につけられるという欲望、憧れを満たす商品として根強く存在する。またこの場合、時計やバッグ、靴やアパレル製品などにおいて「手軽に」というのは「安価に」という事とほぼ同意義であり①の消費者のニーズを満たす、という側面もあるだろう。しかし後述するが「安価」がセールスポイントだが、「手軽にブランドへの憧れを満たす」という側面がない製品もある。それは工業製品の部品などが例として挙げられる。

③のブランドの認知度を利用したコピー製品または、山寨製品(「山寨」とはパクリ、物まねと言う程度の意味から派生した言葉であり、中国における、いわゆる「ばったもの」を表す単語)やパロディー製品とは、一見有名メーカーとそっくりでロゴも似ているような携帯電話を筆頭に、パソコン周辺商品、ドライヤー、シェーバー、イヤホンなどの電器製品や、玩具、文具などが挙げられる。一見すると有名メーカーの製品と間違えそうなこれらは、似せるのは商品名だけでなく、形状のデザインや色づかいなど権利化されていない部分はおおっぴらに模倣する製品も多々見受けられる。これらは、純正品やそのロゴをはっきり知らない購買者を欺こうとする④の性質を帯びた製品である場合もある。

④の購買者を騙して購買させる製品とは、その代表的なものが偽札である。または、いかに安かろうが、あえて模倣品を買いたいと思う人はいないと言える、タバコ、酒、食品、薬、化粧品など食べたり、体につけたりする製品である。また同様に安全面からの考慮から自動車部品も同様の部類である。事務機器消耗財(プリンタのトナーなど)は①の低価格であると言う側面も少し入ってくるであろうが、基本的に④の購買者を騙して購買させる側面が強い。

最後に④のの購買者を騙して購買させる側面もありがなら、同時に①の低価格で購買者ニーズを満たしている面も同時に持つ製品がある。それはベアリング、電池、LEDなど小さな工業製品部品などである。これら製品は形状が規格化されており、同一形状のものに異なったラベルを貼り付けるだけで、多種の模倣品を製造することが可能であることから安価で低品質な模倣品が出回りやすく、見分ける事も困難である場合が多い、その点で騙されて購買する人が多い一方、工業部品はユーザー企業とベンダー企業が共同開発して部品開発する事もあり、その場合はユーザー企業が騙されて購買する事はありえないが、安価な模倣品が流通することによる純正品の価格下落や、ユーザー企業からの値下げ要求材料として模倣品が利用されるなどの問題が生じる事がある。

さて、以上までは4種ほどに分類される、模倣品のビジネスモデルや購買者心理的な面を見てきたが、それぞれのビジネスモデルにおける異なる業界の製品は、どのように異なる模倣品製造や販売方法の傾向があるのか、異なる傾向に対応して、どのような有効な模倣品対策があるのかを次のコラムでは見て行きたい。(つづく)

(引用・参考)
平成173
月 経済産業省・特許庁発行「主要業種の特性に対応した海外模倣品対策の在り方に関する調査」
日経BP社発行「中国コピー商品対抗記」

(執筆・文責)
アライジェンスコンサルタンツ
有限公司
知才商務咨詢有限公司
Alligence Consultants Co.,Ltd.
www.alligence.jp


  
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